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花コラム

第45回:終わり方は花さまざま~エゴノキは可愛らしく

プレミアムフラワーの花コラム

2021.5.6

第45回:終わり方は花さまざま~エゴノキは可愛らしく

 今年の桜は咲くのが早く、その分だけ早く散りました。満開の桜はコロナ疲れで鬱々とした気持ちを慰めてくれましたが、花びらがハラハラと散る姿もまた心に残るものでした。終わり方は花さまざま。今回は、桜とは違った趣で、可愛らしく散るエゴノキがテーマです。

“満天の星”か“森のシャンデリア”

 エゴノキは日本全土に分布するエゴノキ科の高さ10m近くの落葉高木です。5月から6月にかけて、直径2~2.5cmの沢山の白い花を、枝先にぶら下げるようにして咲かせます。花冠は五つに裂け、五角形に開いています。星形の花が下向きに咲いているので、下から見上げると“満天の星”のようにも見えます。小さいながらも、鈴なりに咲く姿はゴージャスで、“森のシャンデリア”とも呼ばれています。

 野趣に富んだ形をしており、暑さ、寒さに強いことから、庭木として人気があり、玄関先のシンボルツリーになっているのを見かけることもあります。

泡立つ石鹸の木

 秋には卵型の果実をつけます。エゴノキの名前は、果皮を口にすると喉を刺激するえごい(えぐい)味がすることに由来します。水に混ぜると泡立つサポニンを含み、昔は石鹸として使われたこともあり、“石鹸の木”の異名も持っています。サポニンは魚を一時的に麻痺させる作用があり、昔はしぼり汁を川に流して漁に使われたとも言われています。

日本語の表現は豊か

 花の終わり方はいろいろあり、それを表現する日本語もいろいろあります。冒頭に書いた桜は文字通り『散る』。昔は入学試験の合否は電報で知らせることが多く、「サクラサク」が合格、「サクラチル」が不合格を意味しました。

 花弁ごとボロボロと落ちていく梅や萩は『零(こぼ)れる』。「零れ梅」は零れ落ちた梅の花、あるいは梅の花をあしらった和服などの模様=写真=のことです。

 花が丸ごと落ちる椿は『落ちる』、あっという間に花の形がなくなってしまう牡丹と芍薬は『崩れる』、朝顔は『しぼむ』、バラは『枯れる』、紫陽花(あじさい)は『しおれる』…。日本語は実に豊かです。

クルクル回りながら落ちる

 では、エゴノキの花はどのような終わり方をするのでしょうか?椿のように花が丸ごと落ちますが、一つひとつの花は小さくて軽いことから、クルクルと回りながら落ちるそうです。私はまだ、エゴノキの花の最後を見たことはありませんが、三階建てぐらいの高さから白い花が次から次へと回りながら落ちてくる様は可愛らしく、幻想的な光景に違いありません。花の最後のパフォーマンスを想像するだけで、楽しくなってきます。

舞い落ちる姿を見たい

 エゴノキの花の終わり方を表現する日本語を本やネットで探しましたが、決まった言い方はないようです。あえて言えば『舞い落ちる』でしょうか。今年はエゴノキの花が舞い落ちる姿を見届けよう。そう思って、今からエゴノキのある場所をチェックしています。

※参考図書
「garden trees 庭木セレクトブック」(積水ハウス株式会社)
「みんなの趣味の園芸 エゴノキとは」(NHK出版)

※参考サイト
「重井薬用植物園」
「Radio Mix Kyoto FM 87.0MHz」
「Hatena Blog 種類の百科事典」
「GOODCROSS 表現色々!花の終わり」
「ここは屋久島 エゴノキの花が舞い落ちる」

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コラムライターのご紹介

福田徹(ふくだ とおる)

元読売新聞大阪本社編集委員。社会部記者、ドイツなどの海外特派員、読売テレビ「読売新聞ニュース」解説者、新聞を教育に活用するNIE(Newspaper in Education)学会理事などを歴任、武庫川女子大学広報室長、立命館大学講師などを勤めました。
花の紀行文を手掛けたのをきっかけに花への興味が沸き、花の名所を訪れたり、写真を撮ったりするのが趣味になりました。月ごとに旬の花を取り上げ、花にまつわる話、心安らぐ花の写真などをお届けします。

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