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花コラム

第40回:紅花の咲く頃は~二十四節気と七十二候

プレミアムフラワーの花コラム

2020.12.1

第40回:紅花の咲く頃は~二十四節気と七十二候

 二十四節気(にじゅうしせっき)は、太陽の動きをもとに1年を春分、秋分などに24等分して季節を表しています。さらに、自然現象や動植物の動き、変化に合わせて細かく分けたものが七十二候(しちじゅうにこう)です。古代中国で考案され、江戸時代に日本の暦学者らによって日本の気候風土に合うように改訂されました。

本格的な冬の訪れ

 七十二候は年によって、日にちが若干ずれることがあります。今年は12月7日が、第六十一候「閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」。本格的な冬の訪れです。夏や秋を謳歌(おうか)した草花に、もう生気はありません。

残菊から枯菊へ

 菊の節句(長陽の節句、旧暦の9月9日)を過ぎても咲いていたキクは「残菊(ざんぎく)」。残菊は12月にもなると花も葉もつけたまま立ち枯れて「枯菊(かれぎく)」=写真=になります。
 『枯菊となりて重さを失へり』(稲畑汀子)

風に揺らぐ枯れ尾花

 枯れて白っぽくなったススキの穂は「枯れ尾花」=写真=。枯れ尾花が冷たい風に吹かれて揺らぐ様を見ると、寂しさが募ります。
 『落日を背負いすぎたる枯尾花』(宇都宮滴水)
 『幽霊の正体見たり枯れ尾花』(故事ことわざ)

冬眠に備えるクマ

 第六十二候(12月11日)は「熊蟄穴(くまあなにこもる)」。クマが冬眠に入る頃です。この10月から11月にかけてクマが日本各地で相次いで出没し、騒然となりました。冬眠に備えて脂肪をつけようとしたクマが、食べ物を求めて人里までやってきたのでしょう。

息吹き始める新しい生命

 第六十四候(12月21日)「乃東生(なつかれくさしょうず)」の乃東は冬に芽を出し、夏に枯れる夏枯草(かこそう)=写真=の古名です。山野は一面、茶色っぽく枯れたようになりますが、新しい生命は静かに息吹き始めています。第六十六候(12月31日)は「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」。降り積もる雪の下で、麦が芽を出します。

したたかに生き続ける

 厳しい自然の中で、動植物は息をひそめながらも、したたかに生き続けています。やがて春を迎え、第十一候(3月25日)で「桜始開(さくらはじめてひらく)」。第十八候(4月30日)で「牡丹華(ぼたんはなさく)」。そして、第二十三候(5月26日)は「紅花栄(べにばなさかう)」。紅花=写真=は咲き始めは黄色ですが、徐々に赤色が増してきます。
 『紅の花枯れし赤さはもうあせず』(加藤知世子)

来年に紅花が咲く頃は…

 新型コロナウィルスの感染が拡大していますが、この冬はワクチンの実用化は間に合いそうにありません。これから数か月は、歯を食いしばってインフルエンザとのダブル流行に万全の注意を払うしかありません。

 風の吹きすさぶ茶一色の枯野で枯菊や枯れ尾花を見ているような感覚にとらわれますが、やがては桜や牡丹も咲けば紅花も咲くようになります。複数のワクチンの高い有効性が臨床試験で確認され、完成はそう遠くないという報道もあります。冬を越して、色とりどりの花が咲く頃、日本は、世界はどのような状況になっているでしょうか。

※参考図書
「花の名前」(著者:高橋順子、佐藤秀明、発行所:小学館)、「だれでも花の名前がわかる本」(編集:講談社エディトリアル、発行所:講談社)
※参考サイト
「日本の暦 国立国会図書館」「国立天文台 暦WIKI」「2020年 二十四節気と七十二候」「婦人画報」
※「七十二候冬」の一覧表は婦人画報のホームページから転載

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コラムライターのご紹介

福田徹(ふくだ とおる)

元読売新聞大阪本社編集委員。社会部記者、ドイツなどの海外特派員、読売テレビ「読売新聞ニュース」解説者、新聞を教育に活用するNIE(Newspaper in Education)学会理事などを歴任、武庫川女子大学広報室長、立命館大学講師などを勤めました。
花の紀行文を手掛けたのをきっかけに花への興味が沸き、花の名所を訪れたり、写真を撮ったりするのが趣味になりました。月ごとに旬の花を取り上げ、花にまつわる話、心安らぐ花の写真などをお届けします。

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