プレミアムフラワーの花コラム

2018.10.1

第14回:アンネが愛したバラ

 「花の女王」といえば、バラかランが思い浮かびます。バラはギリシャ神話では愛と美の女神アフロディーテを象徴する花とされ、万葉集では「茨(うばら、うまら)」の名で詠まれるなどし、古くから人々を魅了してきました。

15歳で散った少女

 あのアンネ・フランク=写真=も、バラを愛した女性の一人だったことをご存じでしょうか?アンネは1929年、ドイツ・フランクフルトでユダヤ系ドイツ人として生まれました。3歳の時に反ユダヤ主義を掲げるナチスが政権につき、ユダヤ人を迫害。1944年8月、アンネはユダヤ人だという理由だけで捕われ、その7ケ月後に強制収容所で15歳と9ケ月の短い命を落としました。

誕生プレゼントは日記帳とバラ

 アンネは13歳の誕生日に、父親のオットー氏から日記帳をプレゼントされました。これに隠れ家での生活を綴った『アンネの日記』が後に世界中の人々の心を揺さぶることになりますが、実は誕生プレゼントは日記帳だけではありませんでした。オットー氏が「娘が好きな花を」と、バラも一緒に贈っていたことは余り知られていません。

アンネのバラの教会

 日記には「私は世界と人類のために働きます」と書かれています。アンネの生誕50年の1980年、自ら迫害されながらも、世界中の人々の平和を願ったアンネの思いを受け継ごうと、「聖イエス会 アンネのバラの教会」=写真=が兵庫県の西宮市に建てられました。設立のきっかけは、聖イエス会の合唱団がイスラエルを演奏旅行した際、オットー氏と偶然に出会い、交流を深めたことでした。

「アンネの庭」に咲く「アンネのバラ」

 阪急甲陽園駅から坂道を7分ほど上った住宅街の中に、瀟洒(しょうしゃ)な佇まいの教会は建っています。入口前の「アンネの庭」には、アンネの銅像を取り囲むように50株のバラが植えられています=冒頭の写真=。これが「アンネのバラ」(原名はSouvenir d'Anne Frank=アンネ・フランクの形見)です。

 「アンネのバラ」=写真=は「アンネの日記」に感銘を受けたベルギーの園芸家がアンネを偲んで作出し、オットー氏の庭で大切に育てられていました。1972年に10株が聖イエス会に贈られましたが、輸送の途中に枯れるなどし、1株だけが奇跡的に花をつけました。牧師や信者らが丹精込めて手入れをした結果、教会は西宮の「バラの名所」と言われるまでになりました。

鮮やかに変色する、香り高いバラ

 「アンネのバラ」=写真=は四季咲きの香り高いバラです。ツボミの時は赤色で、開花すると黄金色、サーモンピンクに変色し、最後に濃い赤色になるという珍しい特徴を持っています。生き延びることができたなら、様々な形で世界平和に寄与したはずの多才なアンネを表現していると言われています。

アンネの遺志がバラのバトンに

 教会には、アンネゆかりの品などを展示した「アンネ・フランク資料館」=写真=も併設され、年間約3千人が訪れています。私が伺った時は天気が悪く、訪問者は私一人だけでしたが、坂本誠治牧師は1時間以上にわたって丁寧に説明してくださいました。「アンネが抱き続けた平和への思いを、オットー氏が受け継ぎました。それを、私たちも引き継ぎたいのです」。

 「アンネのバラを育てたい」という声が全国各地から教会に寄せられ、今では接ぎ木されたバラが東京・杉並区の公立図書館や学校などで根付いています。平和を願うアンネの遺志は、バラのバトンになって引き継がれていきます。

 「アンネのバラ」は四季咲きですが、綺麗に咲くのは春と秋。これからなら、10月中頃から11月中頃までが見頃です。資料館の見学は土曜の午後に催され、参加するには予約(電話0798−74−5911)が必要です。

※バラが満開の「アンネの庭」と「アンネのバラ」の写真は「アンネのバラの教会」のホームページから転載させていただきました。

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元大手新聞記者。社会部記者、海外特派員、テレビ解説者、編集委員などを務めました。
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